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ふかがわにょうぼう

深川女房

小栗 風葉

「新小説」1905(明治38)年3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,597 字 · 57 页

青空文庫

としてある。

「お前さん、こんな物を頂戴しましたよ」

「そうか。いや金さん、こんなことをしておくんなすっちゃ困るね。この前はこの前であんな金目の物を貰うしまたどうもこんな結構なものを……」

「なに、そんなに言いなさるほどの物じゃねえんで……ほんのお見舞いの印でさ」

「まあせっかくだから、これはありがたく頂戴しておくが、これからはね、どうか一切こういうことはやめにして……それでないと、親類付合いに願うはずのがかえって他人行儀になるから……そう、親類付合いと言や」とお光を顧みて、「お前、お仙ちゃんの話をしたかい?」

「いえ、まだ詳しいことは……」

「じゃ、詳しく話したらどうだい?」

「はあ、じゃとにかくあの写真を……」とお光は下へ取りに行く。

後に新造は、「お光がね、金さんにぜひどうかいいのがお世話したいと言って、こないだからもう夢中になって捜してるのさ」

「どうかそんなようで……恐れ入りますね」

「今日ちょうど一人あったんだが……これは少し私の続き合いにもなってるから、私が賞めるのも変なものだけれど、全くのところ、気立てと言い縹致と言いよっぽどよく出来てるので……今写真をお目にかけるが……」