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りかきょういくのこんてい
理科教育の根底
丘 浅次郎
「東亜の光 13巻11号」1918(大正7)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,018 字 · 12 页
われらの考えによれば、他の学科はしばらく我慢するとしても理科の時間だけは、一組の生徒の数を十人か十五人くらいとして、これに一人の教師が付くことにしなければ充分の効果を挙げることはできぬ。教師が教え生徒が習うだけの学科は、生徒の人数が多くとも授業ができぬこともないが、理科のごとくに、生徒各自をして独立に脳を働かしめる必要のある学科では、一組の人数が多いか少ないかは、第一の問題であって、他の問題のごときは、これが決した後のことである。今日小学校における理科教授法を研究している人々は、多くは一組の生徒数は現在のままで動かすべからざるものと、初めから定めて置き、さてそれだけの人数を一室に集めて教えるには、いかなる方法がもっともよろしいかという問題について、種々考案を廻らしているが、われらから見れば一組の生徒数を十人か十五人までに減ずることが先決問題であって、これが行なわれぬと定まれば、いかに他の点に工夫を凝らしてもその効果は五十歩百歩で、きわめて不充分なるを免れぬ。生徒の数が多ければ、授業は勢い団体的とならざるを得ず、団体を取扱うには勢い兵隊の調練のごとくになって、教師の号令に従うて、一同揃うて、観察を始めたり、また号今に従うて一同揃うて観察を止めたりせねばならぬ。