轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

りかきょういくのこんてい

理科教育の根底

丘 浅次郎

「東亜の光 13巻11号」1918(大正7)年11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,018 字 · 12 页

青空文庫

一

一

近頃は理科奨励の声がすこぶる高い。りっぱな理化学研究所が新設せられ、理科や医科の研究者には補助金が与えられ、地方の中学校、師範学校における物理化学の設備を完全にするために何十万円かの金が支出せられた。また理科教育研究会という新しい会ができて「理科教育」と題する特殊の雑誌までが発行せられるに至った。明治維新以来五十年の間、ほとんどかえりみられなかった理科教育が今日急にかく流行し出したのは何故であるかというに、これは無論ヨーロッパ大戦争の影響で薬品、染料、ブリキ、ガラス板、その他、種々の日用品の輸入が止って、日常の生活にはなはだしい不自由を感ずるに至ったからである。理科の進歩が、民族将来の発展にきわめて必要であることは、今日始ったわけではないが、今までは、国民全体が、このことを痛切に感ずるような機会に一度も出遇わなかったために、いつも目前の問題にのみ気を取られている政治家や実業家などは、理科の研究をもって、隙人の道楽仕事のごとくにみなし、少しもこれに注意を払わなかった。しかるに今回はからずも、その欠陥がいちじるしく現われたので、にわかに騒ぎ出し、足元から鳥が立ったごとくに、急に理科研究の奨励を唱え出したのである。