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まひるのおばけ

真昼のお化け

小川 未明

「お話の木」1937(昭和12)年8月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 7,904 字 · 16 页

青空文庫

「これ、なまずの子でないこと。」といっていました。

「いくら、なまずの頭が大きいって、こんな大きいのはない。やはり、これはおたまだ。おたまにちがいねえが、おじいさん、食用がえるは鳴くというが、これは、その子でないのかね。」と、職人ふうの男は、いったのでした。

おじいさんは、きせるに煙草をつめて、マッチで火をつけて吸いながら、それには、答えないで、

「なにしろ珍しいもんでさあ。坊ちゃんたちは、かにや、かめの子には、飽きましてね。」と、おじいさんはいったのです。

光一は、早くお家へ帰って、お母さんにお金をもらってこようと思いました。

「このおたまだけは、どうしても買わなければならないものだ。」と、心の中で、叫びました。おじいさんは、一ぴき五銭で売るのだけれど、きょうは特別に三銭に負けておくといいました。彼は、このあいだお父さんから、お小使いをもらったのを大事にしておけばよかったと後悔したのです。バッチンをしたり、花火を買ったりして、みんな使ってしまったのでした。どういって、お母さんに、ねだったらいいだろうかと考えながら、飛んで帰りました。お母さんの顔を見ると、