轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ねぎさまみやた

禰宜様宮田

宮本 百合子

「中央公論」1917(大正6)年7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 34,662 字 · 68 页

青空文庫

昨日のお礼を云いたいから、店まで一緒に来てくれと云うのである。

いろいろ言葉に綾をつけながら、わざと早口に、ぞんざいな物云いをする番頭は、彼の妙にピカピカする黒足袋を珍らしがって※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)共が首を延すたんびに、さも気味悪そうに下駄をバタバタやっては追い立てる。

※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)がはあおっかねえとは……

心の内でびっくりしながら、まきやさだは番頭が厭な顔をするのも平気で、真正面に突っ立ったまま、不遠慮にその顎のとがった顔を見守っている。

禰宜様宮田は行きたくなかった。

そんな立派な家へ、何も知らない自分が出かけて行くのは気も引けたし、何かやるやると云われるのにも当惑した。

「俺らほんにはあお使えいただいただけで、結構でござりやす……

何もそげえに……

そんに決して俺らの力ばっかじゃあござりましねえから……」

彼は下さる物は、自分のような貧乏人にとって不用ないはずはないことは知っている。

けれども……何だか品物などでお礼をされるには及ばないほどの満足が彼の心にはあったのである。

そして物なんか貰ってさも俺の手柄だぞという顔は、とうてい出来ない何かが彼の頭を去らなかった。