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まめせんすいていのゆくえ

豆潜水艇の行方

海野 十三

「家の光」家の光協会、1941(昭和16)年8月~1942(昭和17)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 页

青空文庫

、ついに穴があいて沈みそうだというのです。それをきいた怪外人をはじめ、艇内にいた四人は、あわてて豆潜水艇の外へとびだしていきました。

あとにのこったのは、青木学士と、水上少年との元の二人です。学士はいそいで口蓋をぱたりとしめました。そのころ動く島の中へは、どうどうと海水がはいってきて、中にいたアメリカの水兵たちは、おぼれそうになって、しきりに悲鳴をあげていました。

が、そのうちにその悲鳴も、ついにきこえなくなりました。動く島は、すっかり水びたしになり、おまけにあの大きな図体が四つぐらいにわれて、海の底にしずんでいったのです。

それにひきかえ、二人ののった豆潜水艇は、ゆっくりおちついて、割れた動く島の間からゆらりゆらりと海中にうごきだし、そして安全に航海をつづけて、また元の日本へかえってまいりました。

二人のお土産は、例の動く島の秘密と、そしてめずらしいこの冒険ものがたりとでありました。二人はお手柄をたてたというので、たいへんほめられましたが、これもあの小さい水上少年までが、あくまでつよい子供として頑張ったから、それでこのようにうまくいったのでしょう。