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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

在线阅读井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 页

青空文庫

自ら『霊魂不滅論』に題す

自ら『霊魂不滅論』に題す

余、さきに世間の俗論を退治せんと欲し、『破唯物論』と題する一書を著ししが、哲学専門の学者は、これを評して非科学的となし、あるいは空想憶断となすも、世間一般の人士は、その論なお高尚に過ぎて了解し難しとなす。余、ここにおいて、『破唯物論』より一層通俗、卑近の説明を、世に紹介するの必要を感ぜり。その後、地方歴遊の際、某所において、死後霊魂の滅不滅いかんをただせらる。余、これに答えて、「よろしく『破唯物論』につきて見るべし」と。客曰く、「『破唯物論』は高尚幽玄にして、浅学の輩その意を迎うるに苦しむ。願わくは、通俗、平易に弁明せられんことを」と。余、すなわち有志の請いに応じて、一夕、霊魂の通俗談を試みたり。今、その考案を敷衍して一冊子となし、題して『霊魂不滅論』という。世の専門学者、これを評して非科学的中の非科学的となすも、余があえて辞せざるところなり。

今日、学者をもって称せらるるもの、多くは高尚の理屈を講じて自らこれを楽しみ、その言うところ一般の人に通ぜざるをもって、かえって得意となす風あり。余はこれを学者の利己主義と名づく。