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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
在线阅读井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 页
第四回 人の死は灯火の滅するがごときこと
第四回 人の死は灯火の滅するがごときこと
俗物連中の霊魂説も、だんだん進みて多少理屈めきたる論を立つるものがありますが、その一つは、人の死するときに精神すなわち霊魂の滅するは、あたかも灯火の滅すると同様であると申します。この論によれば、人の生時にありて身体中に精神の存するは、あたかも灯心に油を注げば、灯火の光を発するがごとく、人の死時に精神の滅するは、あたかも油尽きて灯火の滅するがごとく、精神はこれを灯火に比し、肉体はこれを灯心に比する説であります。この説は前に述べたるものよりは、一歩も二歩も進みたる論にして、さきのいわゆる有を転じて無となすべからざる原則に背きておりませぬから、俗物輩の立論としては、あっぱれの上出来と申してよろしい。しかしながら、その論は唯物論を根拠とし、精神を物理作用と同一視したる論なれば、不合理の立論たることはいうまでもありませぬ。第一に、人体の精神におけるは、灯心の灯光におけるがごとしというは、一種の比喩に過ぎざれば、さらに一方の理を推して他を測ることができるゆえんを証明せねばなりませぬ。もし、その証明のなき限りにおいては、彗星の見ゆるは国乱の兆しなりと判断する百姓論法と、同一種のものであります。