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のわき

野分

夏目 漱石

一个直言不讳的文学老师,在乡村中学碰了一鼻子灰。理想撞上现实的台风,他还能像野分一样坚持自我吗?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 93,508 字 · 189 页

青空文庫

男は帽子から煙を吐いて得意になって行く。

「おい、ひどい事をするぜ」と中野君が云う。

「なに過ちだ。――ありゃ、さっきの実業家だ。構うもんか抛って置け」

「なるほどさっきの男だ。何で今までぐずぐずしていたんだろう。下で球でも突いていたのか知らん」

「どうせ遺失品係りの同類だから何でもするだろう」

「そら気がついた――帽子を取ってはたいている」

「ハハハハ滑稽だ」と高柳君は愉快そうに笑った。

「随分人が悪いなあ」と中野君が云う。

「なるほど善くないね。偶然とは申しながら、あんな事で仇を打つのは下等だ。こんな真似をして嬉しがるようでは文学士の価値もめちゃめちゃだ」と高柳君は瞬時にしてまた元の浮かぬ顔にかえる。

「そうさ」と中野君は非難するような賛成するような返事をする。

「しかし文学士は名前だけで、その実は筆耕だからな。文学士にもなって、地理教授法の翻訳の下働きをやってるようじゃ、心細い訳だ。これでも僕が卒業したら、卒業したらって待っててくれた親もあるんだからな。考えると気の毒なものだ。この様子じゃいつまで待っててくれたって仕方がない」

「まだ卒業したばかりだから、そう急に有名にはなれないさ。