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めしまつま

飯待つ間

正岡 子規

正岡子規『飯待つ間』。同一底本的分册已合并为一书。收入:飯待つ間、犬、画、句合の月、九月十四日の朝、くだもの、ランプの影、熊手と提灯、徒歩旅行を読む、病牀苦語、車上の春光、煩悶、初夢、夢、病、墓、酒、権助の恋、恋。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 59,525 字 · 126 页

青空文庫

介抱というても精神を慰めてもらうのであるから、先ずいろいろの話をしてその日を送って行く、その話というのも度々顔を合すようになっては珍らしい事も尽きてしまうので、碧虚両氏と会した時などは『唐詩選』を出して来て詩の評をするような事もあるが、自分や人の俳句を挙げて互に議論するような場合は尚更に多くなる。それがために今まででも互に知り合うていた俳句の標準などもいよいよ精しくわかって来るので、その標準の一致して居る点、一致せん点などについて今更のように新に発明するところがある時もある。それについてつくづくと考えて見るにわれわれの俳句の標準は年月を経るに従っていよいよ一致する点もあるが、またいよいよ遠ざかって行く点もある。むしろその一致して行く処は今日までにほぼ一致してしもうて、今日以後はだんだんに遠ざかって行く方の傾向が多いのではあるまいかと思われる。それは俳句には限らぬが、総ての技芸について見ても、始めの稚い時は同一の団体に属して居るものはほぼ同一の径路をたどって行く。例ば書方を学ぶにしても同じ先生の弟子は十人が十人全く同じような字を書いて居るが、だんだん年をとって経験を積み一個の見識が出来るに従って自ら各の持前の特色が現われて来て、ようように字風が違って来ると同じ事に俳句でも或点まで一致した後は他人の真似をする