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こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
「新青年」博文館、1934(昭和9)年4月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 296,741 字 · 584 页
「老子化胡経」等の仙術神書に関するものも見受けられた。しかし、魔法本では、キイゼルヴェターの「スフィンクス」、ウェルナー大僧正の「イングルハイム呪術」など七十余りに及ぶけれども、大部分はヒルドの「悪魔の研究」のような研究書で、本質的なものは算哲の焚書に遇ったものと思われた。さらに、心理学に属する部類では、犯罪学、病的心理学心霊学に関する著述が多く、コルッチの「擬佯の記録」リーブマンの「精神病者の言語」、パティニの「蝋質撓拗性」等病的心理学の外に、フランシスの「死の百科辞典」、シュレンク・ノッチングの「犯罪心理及精神病理的研究」、グアリノの「ナポレオン的面相」、カリエの「憑着及殺人自殺の衝動の研究」、クラフト・エーヴィングの「裁判精神病学教科書」、ボーデンの「道徳的癡患の心理」等の犯罪学書。なお、心霊学でも、マイアーズの大著「人格及びその後の存在」サヴェジの「遠感術は可能なりや」ゲルリングの「催眠的暗示」シュタルケの奇書「霊魂生殖説」までも含む尨大な集成だった。そして、医学、神秘宗教、心理学の部門を過ぎて、古代文献学の書架の前に立ち、フィンランド古詩「カンテレタル」