轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くろねことみ

黒猫十三

大倉 燁子

「キング 一二巻一号」1936(昭和11)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,366 字 · 29 页

青空文庫

頗る元気で、全然別人のように朗らかだった。昨夜は十二三の少女だと思ったが、柄こそ小さいがもう立派な令嬢で、年も三つ四つ上らしく見えた。

本庄は呆気に取られて、少時は口もきけなかった。ぽかんとして、直立不動の姿勢を崩さないでいるのを、宮岡警部は見て、笑いながら云った。

「まあ、掛け給え。君、僕の妹をご紹介しましょう。宮岡十三。昨夜は大変ご厄介になりました。――君、あの宿から一緒に逃げ出した男、あれ、何人だか知ってますか?」

「はい。あれは私の親友で、辰馬久という者でございます。有名な実業家辰馬増之助氏の長男で、京大を中途退学して、只今は親爺さんの辰馬銀行に勤めて居ます」といささか得意気に答えたのだった。

「ああ君は全然何も知らんのですね。あんな奴と君、――交際っちゃ危険ですよ。辰馬銀行頭取の息子には相違ないが、ありゃ君、――多分君は何も知らないんだろうとは思っていたが、××会の首領なんだよ。仲間うちでは変名で通っているので、余り本名は知られていないがね、実はこの度のギャング狩りに、総監から僕が内命を受けている訳なんだが、――彼を捕えるのは容易な事じゃないんだ。