轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

「主婦之友」主婦之友社、1922(大正11)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 页

青空文庫

「横手の五郎? 知っているさ。しかし君は妙に熊本のことが明るいね!」

「然う見括ったものじゃないよ。『嫁入りしたこたしたばってん。権左衛門どんの痘痕面だっけん、まあだ盃やせんじゃった。村役、捕役、肝煎どん、あん人達の居らすけんで、後は何うなと、きゃあ、なろたい』と何うだね?」

「豪いことを知っているね。何処で覚えて来たんだろう?」

「恐れ入ったもんだろう? まだ沢山あるんだが、蘊蓄を一々披瀝していると果しがないから、この辺で止めにして置く」

「その辺で恐らく種切れと認めるが、一寸驚いたよ。僕は子供の時に此方へ来てしまったから、今の『おてもやん』の歌なんか全くうろ覚えだ。誰から聞いたね?」

「実は必要があって最近に調査したのさ」

「熊本のことなら僕の親父が詳しいから、何でも訊いてやる。しかし何にするんだい?」

「書く支度さ。別に熊本に重きを置くんじゃない。今のは偶君が熊本だから、研究の一端を発表して度胆を抜いたまでの話さ。僕はピックウィック・ペーパーズ見たいなものを書きたいと以前から思っているが、それには書斎にばかり引っ込んでいちゃ駄目だ。世間が些とも分らないからね。