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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

嫂は、

「鬱陶しい御天気じゃありませんか」と愛想よく自分で茶を汲んでくれた。然し代助は飲む気にもならなかった。

「御父さんが待って御出でしょうから、一寸行って話をして来ましょう」と立ち掛けた。嫂は不安らしい顔をして、

「代さん、成ろう事なら、年寄に心配を掛けない様になさいよ。御父さんだって、もう長い事はありませんから」と云った。代助は梅子の口から、こんな陰気な言葉を聞くのは始めてであった。不意に穴倉へ落ちた様な心持がした。

父は烟草盆を前に控えて、俯向いていた。代助の足音を聞いても顔を上げなかった。代助は父の前へ出て、叮嚀に御辞儀をした。定めてむずかしい眼付をされると思いの外、父は存外穏かなもので、

「降るのに御苦労だった」と労わってくれた。

その時始めて気が付いて見ると、父の頬が何時の間にかぐっと瘠けていた。元来が肉の多い方だったので、この変化が代助には余計目立って見えた。代助は覚えず、

「どうか為さいましたか」と聞いた。

父は親らしい色を一寸顔に動かしただけで、別に代助の心配を物にする様子もなかったが、少時話しているうちに、

「己も大分年を取ってな」と云い出した。