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とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

大阪圭吉『とむらい機関車』。同一底本的分册已合并为一书。收入:とむらい機関車、死の快走船、気狂い機関車、闖入者、三狂人、白妖、あやつり裁判、銀座幽霊、動かぬ鯨群、寒の夜晴れ、坑鬼。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 186,729 字 · 371 页

青空文庫

……まあ、その他には……そうそう、農蚕学校で毎週土曜日の午後に農科の一寸したバザーがある位のものです」

「ははあ、その農蚕学校のバザーでは何を売るんですか?」

そこで安藤巡査はこう答えました。

「農科の方ですから、主として学生達の栽培した野菜や果実、草花などです。……仲々繁昌します」

すると片山助役は、その答弁にどうやら元気をつけられたらしく今度は話題を変えて、

「犯人がまだ挙げられないとしますと、捜査や、事後の警戒はどうなっていましょうか?」

すると安藤巡査は昂然として、

「勿論処置は取ってあります。しかしどうも、手不足でしてな」

「いや、何分お願いします。でも、却って余り騒がない方がいいと思います。じゃあ、もうこれ位で……」

助役はそう言って、部下の機関庫係員や案内役を促しました。そして一行は、間もなく静かな夕暮のB町を引挙げたんです。

――一体、機関庫助役の片山と言う人は、もう部下達も相当期間交際ってたんですが、どうもまだ、時々人を不審がらせる様な変な態度に出るのが、彼等には甚だ遺憾に思われてたんです。何故って、例えばB町を引挙げた助役は、H機関庫に帰って来ると、直ちに翌日からまるで「葬式機関車」