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キリストきょうにゅうもん
キリスト教入門
矢内原 忠雄
序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>門をたたけ「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第一章 人生と宗教「嘉信第十四巻第八・第九号」嘉信社、1951(昭和26)年8・9月<br>キリスト教入門第二章 いかにしてキリスト教を学ぶか「嘉信第十四巻第十・第十一号」嘉信社、1951(昭和26)年10・11月<br>キリスト教入門第三章 キリスト教の歴史「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第四章 キリスト教の神観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第五章 キリスト教の人間観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第六章 キリスト教の救済観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第七章 基督者の生涯「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教早わかり「嘉信第九巻第六・第七・第八号」嘉信社、1946(昭和21)年6、7、8月<br>無教会早わかり「嘉信第十巻第四号」嘉信社、1947(昭和22)年4月<br>聖書について「嘉信第十巻第七号」嘉信社、1947(昭和22)年7月<br>イエスの生涯「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月<br>あとがき「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 页
さらに出産に関する潔めの日が満ちて後、嬰児をたずさえてエルサレムの神殿に上り、鳩二羽をささげて初詣をさせた。かかる場合羊をささげるのが普通であったが、貧しくして羊にまで手の届かざる者のために鳩をもって代える便法が認められていた。それゆえにヨセフ夫婦が鳩をささげたのは、彼らの身分が豊かでなかったことを示すものであった。
宮詣を終えて彼らはナザレの家に帰り、幼児は次第に成長して健やかになり、知恵みち、かつ神の恵みがその上にあった。
両親は毎年「過越の祭」にはエルサレムに上った。「過越の祭」というのは、昔イスラエル民族がエジプトの地を出て、約束の地カナンに向け移動を開始した記念の祭であって、ユダヤ人にとって最も重要な祭日であり、全国からエルサレムに上って神殿に参拝する慣例であった。イエス十二歳の時、両親とともにこの祭のために上京し、両親が帰路についた後もなお宮にとどまり、教師たちの間にすわってかつ聞きかつ問うていた。彼は心配して尋ね帰った両親に向かって言った、「何故我を尋ねたるか。我はわが父の家に居るべきを知らぬか」
十二歳に達すれば、律法の下に完全な責任を負う一人前の男であると認められた。