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キリストきょうにゅうもん
キリスト教入門
矢内原 忠雄
序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>門をたたけ「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第一章 人生と宗教「嘉信第十四巻第八・第九号」嘉信社、1951(昭和26)年8・9月<br>キリスト教入門第二章 いかにしてキリスト教を学ぶか「嘉信第十四巻第十・第十一号」嘉信社、1951(昭和26)年10・11月<br>キリスト教入門第三章 キリスト教の歴史「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第四章 キリスト教の神観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第五章 キリスト教の人間観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第六章 キリスト教の救済観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第七章 基督者の生涯「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教早わかり「嘉信第九巻第六・第七・第八号」嘉信社、1946(昭和21)年6、7、8月<br>無教会早わかり「嘉信第十巻第四号」嘉信社、1947(昭和22)年4月<br>聖書について「嘉信第十巻第七号」嘉信社、1947(昭和22)年7月<br>イエスの生涯「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月<br>あとがき「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 页
二 イスラエル民族の神とキリスト教の神
つまり現在と未来と過去とが一つの生命の中に含まれているところの実在。過去に在っただけの者でもなく、現在だけのものでもなく、将来だけのものでもなく、今在るのは前からの継続であるがしかし完了しているわけでない。未来において完了されるものであるとともに、いつでも完了している者。そういう永遠的意味で「我は在る」という意味の名であるとみる説もある。
このように、「エホバ」という神の名の解釈についてはいろいろの説があるが、すべて「在る」という動詞の変化であって、その中いずれか一つにその意味を限定することは困難であり、むしろこれらすべての意味を含むものと思うほかはない。そういう神の性格が、モーセによりイスラエル民族の宗教として取り入れられたのである。
二 イスラエル民族の神とキリスト教の神
以上の推定にして事実に近いとすれば、それから二、三の重要な推論がなされる。
第一に、エホバという神の名、すなわち神の性格は、イスラエル民族の先祖が本来メソポタミヤで持っていたものではなく、後代になって取り入れた信仰であるということ。
第二に、このエホバ礼拝は、古代文明の中心地であったメソポタミヤから起こった宗教ではなくて、シナイ半島の砂漠地に起こった宗教であること。