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キリストきょうにゅうもん

キリスト教入門

矢内原 忠雄

序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>門をたたけ「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第一章 人生と宗教「嘉信第十四巻第八・第九号」嘉信社、1951(昭和26)年8・9月<br>キリスト教入門第二章 いかにしてキリスト教を学ぶか「嘉信第十四巻第十・第十一号」嘉信社、1951(昭和26)年10・11月<br>キリスト教入門第三章 キリスト教の歴史「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第四章 キリスト教の神観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第五章 キリスト教の人間観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第六章 キリスト教の救済観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第七章 基督者の生涯「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教早わかり「嘉信第九巻第六・第七・第八号」嘉信社、1946(昭和21)年6、7、8月<br>無教会早わかり「嘉信第十巻第四号」嘉信社、1947(昭和22)年4月<br>聖書について「嘉信第十巻第七号」嘉信社、1947(昭和22)年7月<br>イエスの生涯「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月<br>あとがき「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 页

青空文庫

四 キリスト教会の歴史

それ以来千九百年の間に、イエスの福音は世界各国の津々浦々まで弘布され、世に宗教の種類は多いけれども、キリスト教ほどの普及力を示したものはない。今日世界に独立国の数は七十三ほどであるが、各国民、各民族の国語、地方語、方言語を合わせ、一千に上る言語に聖書の全部もしくは一部が翻訳されているのである。

四 キリスト教会の歴史

キリスト教の伝道が進むに伴い、「教会」というものが組織されるようになった。今日世界には多数の教派に分かれて教会があるが、イエスの復活後、使徒たちによって伝道が行なわれた時には、まだ今日見るような制度的な教会はなかった。聖書に「教会」と訳されている原語は、ギリシャ語の「エクレシヤ」であるが、これは元来ギリシャ諸都市の市民総会を指す語であり、その原意は「呼び出す」という意味である。市民の総集会を開催する時、伝令が召集を触れて回ったことからこの名称ができたのであるが、イエスを信ずる者たちはこの世から召し出された者として、ユダヤ人のシナゴグ(会堂)と区別するため、このエクレシヤという語を用いて、自分たちの集会を呼ぶ名称としたものと思われる。

最初は、コリントのエクレシヤとかローマのエクレシヤとか言って、地名を冠したエクレシヤすなわち信者の集会があるだけであり、今日のように宗派的に分かれた教会というもの