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キリストきょうにゅうもん
キリスト教入門
矢内原 忠雄
序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>門をたたけ「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第一章 人生と宗教「嘉信第十四巻第八・第九号」嘉信社、1951(昭和26)年8・9月<br>キリスト教入門第二章 いかにしてキリスト教を学ぶか「嘉信第十四巻第十・第十一号」嘉信社、1951(昭和26)年10・11月<br>キリスト教入門第三章 キリスト教の歴史「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第四章 キリスト教の神観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第五章 キリスト教の人間観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第六章 キリスト教の救済観「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教入門第七章 基督者の生涯「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日<br>キリスト教早わかり「嘉信第九巻第六・第七・第八号」嘉信社、1946(昭和21)年6、7、8月<br>無教会早わかり「嘉信第十巻第四号」嘉信社、1947(昭和22)年4月<br>聖書について「嘉信第十巻第七号」嘉信社、1947(昭和22)年7月<br>イエスの生涯「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月<br>あとがき「キリストの生涯」郵政省、1949(昭和24)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 页
「父なる神」というのは、上述したとおり「エホバ」の神観を受けついで、イエスがさらにその深い意味を顕わした名である。
「子なる神」というのは、イエスをば神から遣わされた「神の独子」として信じ、したがってイエスは歴史的な人間であるとともに、神性をもつ神であると信ずる信仰である。
「聖霊の神」というのは、父なる神及び子なる神の霊もまた、人格をもつ神として独立の働きをすると信ずるものである。
父と子と聖霊は、おのおの独立の存在をもって働く神であるが、しかしそれらは並立する三つの神があるのではなく、内面的に一体をなしている一つの神である。それはキリスト教が多神教的色彩をもつことを意味するものでは決してなく、厳格な一神教の信仰を維持しつつ、唯一の神の構成上の多様性が啓示されたものであり、これによって神の栄光はいっそう光彩を放ち、神の愛はいっそう堅固な基礎をもつことが知られるのである。
父なる神の神性だけを認めて、子すなわちイエスの神性と、聖霊の神性を信じないものを、ユニテリアン派(単一派)と言い、三位一体の神を信ずるものをトリニテリアン派(三位派)と言う。ユニテリアン派は近代合理主義の産物であるが、キリスト教神学の正統は今日もなお三位一体の神を信じている。