轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
組合の竹畑が検束になった。それに対して書記長の太田が抗議をしかけたら、「生意気な、この野郎!」とばかりに、その場で滅茶苦茶になぐられた。――組合に帰ってから、伴さんや阿部さんは何処かしょげこんでしまった。無理もないかも知れない。
「な、七ちゃん、こんな工合で一体どうなるんだべ!」――伴さんが云うのだ。
初めての「凄さ」で、おじけついたのだ、と組合の人が云っていた。
「これでまア、然しよくやめもしないものだ。」伴さんには組合の人達の方が分らないらしい。)
小樽からは、一日も早く争議団の「青年部」と「婦人部」を組織するように指令が来た。婦人部は伴と阿部の細君とキヌの妹が先きに立って働き出した。
第一回の「情勢報告」の演説会を開いた。――健はだんだん面倒な仕事に自信が出来て来た。
「どうして節ちゃんにも仕事をして貰わないの?」
キヌの妹はそんな事を云い出してきた。
情報、四
岸野の邸宅、店舗、其他には番犬が急に殖えた、その番犬は帽子をかぶり、剣をさげている。――こうなればハッキリしたものである。小作人代表の交渉附添いに行った組合の武藤君は、番犬に噛みつかれてすぐ検束された。