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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

田中貢太郎『中国の怪談(二)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:荷花公主、陳宝祠、虎媛、蘇生、義猴記、瞳人語、種梨、嬌娜、陸判、酒友、蓮香、阿宝、胡氏、竹青、黄英、青蛙神、続黄梁、西湖主、劉海石、竇氏、水莽草。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,926 字 · 225 页

青空文庫

蘇生

秦郵という処に王鼎という若い男があったが、至って慷慨家で家を外に四方に客遊していた。その王鼎は十八の年に一度細君を迎えたことがあったが、間もなく病気で亡くなった。弟思いの兄の鼎が心配して、ほかから後妻を迎えようとしたが、本人が旅ばかりして家にいないので、話が纏まらない。兄は困って暫く家にいてくれと言って忠告したが、王鼎は耳に入れずにまた船に乗って鎮江の方へ往った。

鎮江には王鼎の友達の一人がいたが、往った日はちょうど他へ往って留守であったから、まず其処の旅館へあがった。それは窓の前に澄みきった江の水があって、金山の雄麗な姿が絵のように見える室であった。王はその旅館の眺望が非常に気に入った。

翌日になって、他出していた友達が帰ってきて旅館へ顔を出した。

「留守をして失敬した、さあ、これから僕の処へ往って貰おう」

王はもすこしその旅館にいたかった。

「僕は、非常に、この室の眺望が気に入ったから、すこしの間、此処に置いてくれたまえ、すぐ君の家の厄介になるから」

王は暫くその旅館にいることにして、其処から友達の家へ往ったり、友達を呼んできたりして、科学のことや、政治のことを語り合っていた。