轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

アラスカのひょうが

中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河』。同一底本的分册已合并为一书。收入:アラスカの氷河、永久凍土地帯、黒い月の世界、白い月の世界、満洲通信、アメリカの旅、アラスカ通信、ウィネッカの秋、ウィネッカの冬、ツンドラへの旅、ネバダ通信。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 122,039 字 · 248 页

青空文庫

生きている地球の姿

にかかる。月の山は、そう高くない山稜であるが、傾斜が急なために、ひどく聳え立って見える。恐ろしい形の山で、稜線が鋸歯状に深く切れこんでいて、いかにも峨々という言葉が文字どおりにあてはまるような山の形である。

生きている地球の姿

急勾配の坂道を、ジープはあえぎながら、やっとの思いでよじ登る。登りきったところで、視界がひらけたかと思うと、突如として、この奇怪な山稜が、真黒に眼の前に現れる。人界を遠く離れたこの世界の中でも、とくにワイヤード(weird)な景色である。誰いうとなく、月の山という名前がついた。

山頂への道は、この月の山を廻って行く恰好になっているが、ちょうどこの山稜を出はずれたところに、玉門関がある。これは小噴火丘を切り開いたところで、真赤な熔岩の肌を見せた切岸が、両側につっ立っている。なんとなく玉門関という感じである。この噴火丘の近くには、熔岩の表面にまで達した大きい亀裂がある。幅六フィート近い深い割れ目が、岩原の中にずっと続いていて、その中は、真赤な色をしている。

玉門関を出ると、まもなく、この世界での西域にはいる。山頂の台地にとりついたので、周囲が急に開けてくる。