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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
「ホトトギス」1913(大正2)年11月~
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,854 字 · 91 页
七
られるが、これはやがてその俳句に軽浮な跡がみえて、第二の墜落時代を招致する原因になろうかと自分は思う。
七
人生というものはある意味において随分俗なものともいうことができるけれども、しかしながら我々の祖先が生活しておったのも人生、我々の父母が生活しておったのも人生、我々の兄弟が生活しているのも人生、また自身が生活しているのも人生、己の子供がやがて生活するところも人生である。俳人どもが集まってともに俳句を作るその場所もまた人生の一部分である。人生を脱離して超越していると考えながらも、やがて人生の波瀾の中に巻き込まれているのが普通の状態である。人生を脱離したごとく考えているのがやがて人生の渦中に立っているわけである。その人生を一通り越してから後に、振り返って一歩高い所に立つ人は、それだけの経歴を経、それだけの見識ができてからであるからして、それは先覚者として相当の尊敬を払うこともできるが、しかしまた黄口の児でありながら、お尻に卵の殻がくっ付いているごとき境界であるのにかかわらず、ほしいままに人生を脱離したごとく考えているというのは片腹痛い感じがして、その人のために甚だ取らぬと思われる。