轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいへいようまじょう
太平洋魔城
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1939(昭和14)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 93,147 字 · 187 页
ビームはあめのようにまがり、太いパイプがささらのようにさけている。
隊員はと見れば、なにか缶詰や酒壜のようなものをおもいおもいにぶらさげて、鉄板のやぶれ穴からやぶれ穴へ、かにのように、はいまわっている。リーロフ大佐きたると知って、きゆうに化石のように、かたくなった者もあった。
太刀川は、こんなことでひきかえしては、リーロフらしくないと思い、次のひどい命令を出そうかと考えていたとき、どうしたのか、やぶれ船の奥の方から、たまげるような悲鳴がきこえ、つづいて船艙のやぶれ穴から、あわてきったかっこうで、隊員たちが、ふわふわと逃げもどってきた。手にしていた缶詰も酒壜も、そこへほうりだして……
「こーら、誰がひきかえせといった」
と、太刀川はどなった。
「た、た、たいへんです。海の吸血鬼がきているんです」
「この奥のところです。そ、そいつは太いパイプの中で、歯をむきだして、こっちをにらみつけました」
「い、いのちがちぢまった。吸血鬼を見たのは、うまれてはじめてだ。おおこわい」
「ばかども!」
太刀川は、リーロフにまねて、大声でしかりとばした。
隊員は、びりびりとふるえたが、