轻松读懂日语经典作品
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めおとのあさ
夫婦の朝
山本 周五郎
「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1941(昭和16)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,008 字 · 22 页
三
お由美の眼は活々と艶を取戻していた。
「行って来たか」
「はい、行って渡して参りました」
良人の脱ぎ捨てた衣服を畳みながら、お由美はすっかり元気になった声で、
「よく申し聞かせましたら、もう二度と御迷惑は掛けませぬ、必ず立派な人間になってお伺い致しますと、泣きながら申して居りました」
「よかった、よかった」
三
「半之助が真人間になれば故郷でも心配の種が無くなるというものだ。それとなく義父上にお知らせ申すがいいな」
「はい……」
お由美はどきっとした様子だったが、
「でもまだ、なんだか知らせるには早いように存じますけれど」
「直ぐでなくともいいさ」
三右衛門は妻の様子に気付かなかった。
「そのうち次手があるだろうから、兎も角も行衛の知れたことだけは知らせるがいい、そうすれば義父上も一応御安心なさる」
「……はい」
「拙者から書いてあげてもいいぞ」
「いいえ、わたくしそう申して遣ります」
「ああ腹が空いた」
三右衛門は締めた帯を叩きながら、
「さあ食事にするかな」
と居間へ入って行った。
三右衛門はお由美と五つ違いの二十八であった。父が勘定奉行だった関係で二十歳の時に江戸詰の留守役を命ぜられ、今では筆頭の席に就いている。