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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
リーグ戦の一方は富士男、バクスター、サービス、ガーネットの一隊で、一方はドノバン、ウエップ、イルコック、グロースの四人である。
最初は合計七点で富士男組が勝った、つぎは六点でドノバン組が勝った。最後の決勝! それこそきょうの晴れの勝負である。幼年組が熱中するにつれて年長組もだんだん昂奮してきた。一点また一点、双方が五点ずつとなった、しかも残ったのは両軍ともひとりずつすなわちドノバンと富士男の一騎打ちである。
「ドノバン、しっかりたのむよ、負けたらたいへんだ、どうだね」
ウエップはむちゅうにさけんだ。
「だいじょうぶだよ、ぼくの手並みを見ておれ」
ドノバンはどんな小さなことでも他人に負けるのがきらいであった。それだけかれは不屈不撓の気魄をもっているのだが、ときとして負けるのがいやさにずいぶん卑劣な手段を用うることがある。
かれは輪に手を持ったまま、きっとくちびるをむすんで鉄の棒をにらんだ。もしかれが勝負を度外においてただ遊戯本位に考えをまとめ、負けてもきれいに負けようという気になって胸をしずめたなら、十分に成功したかもしれないのであった。負けたくない負けたくないといういらいらした気分が頭にせりあがるために、かれの神経はつりあいを失いねらいを正確に定めることができなかった。