轻松读懂日语经典作品
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ゆかいなきょうしつ
愉快な教室
佐藤 春夫
「マドモアゼル 第一巻第五号」小学館、1960(昭和35)年5月1日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 10,276 字 · 21 页
(5)
『僕の講義を聴いているのは犬ばかりではないか』
とイタ先生に叱られてしまったの」
犬は教室で邪魔になるどころか、これでは模範生みたいなものである。
一たい犬や狼の類は猫などの孤立して生きる動物とは違って群居する種族で、それぞれの群にはそれぞれの指導者がいて、これに従って行動する習性があると言われているが、家畜になってからは、人間を指導者にしているわけで、この教室にあってはE子が一群の犬たちの指導者に仰がれているばかりか、犬の取扱い方でも生徒一同の指導者になっているというわけのようである。
(5)
E子というのはM子の話によると、風貌も美しく人柄も上品でかわいらしいし、学問もよくできるというのだが、よほど変った性格と見えた。
或る朝、ぷりぷりしながら登校したと思ったら、
「わたしこんなに犬が好きでかわいがっているのに、犬の方ではそれがわからないと見えて、どこかの犬がきのういきなり、わたしに飛びかかって来てわたしのお尻にかぶりついたのよ、いいえ狂犬ではないというから大丈夫だけど。狂犬でもないだけに、わたし口惜しくて口惜しくて、これ見てちょうだい」
と言うかと思うといきなり、とめるひまもなくスカートをまくり上げてお尻を出して見せる。