轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
「中央公論」中央公論社、1916(大正5)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,839 字 · 169 页
なお可能なりとしても日本の国法上これを許すを得るや否やの疑問もあるので、更に進んでその問題に解決を与え、次に政党政治の実行は日本の現状に照らして利益ある所以を説き、且つ我が国の政党関係の趨勢は近き将来において政党政治の円満なる実行を見るに至るべき見込ある所以を論じ、最後に政党政治の行われざるによって蒙る不便、またそれが行わるるによりて得べき利益を挙げて全篇を結んだ。この論点からして予は日本における憲政の進歩発達を計る上から、二大政党対立の自然的傾向を助長すべく、これを妨ぐる原因あらば極力これを排除すべき所以を天下に訴えんと欲するものである。殊に一部の政客中に些々たる感情に捉えられて故に異を樹て、いわゆる小異を捨てて大同に合するの雅量を欠く、十年苦節を守るなどとの美名に隠れて政界の拗ね者たるに終る者の少なからざるを遺憾とするものである。政客に雅量の乏しきは当今我が国の一大憂患である。
以上予は憲政の円満なる発達のためには責任内閣制度の徹底的に行わるるを必要とする所以を説いた。しかしながらこの点は西洋では実は夙うの昔に解決が出来て、今日はほとんど問題となってはいないのである。