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ぶんがくについて
文学について
宮本 百合子
「文化評論」1967(昭和42)年8月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,949 字 · 14 页
十七年危篤に陥ったとき腎臓をいためていたまま戦時中手当ができず、その後の活動によって慢性の難治な状態になっています。十二月から三月ごろまで尿毒症の危険があり、視力喪失の危険もあったので様々の治療を試みています。また医者も通院を禁止して来診しています。昨年十二月末からまだ外出せず面会も制限されています。半年以上散歩のための外出もしない状態は、自己満足というにあまり遠い事情です。もしわたしが自己満足してこたつにあたって暮す気分ならば、この肉体的な悪条件に抗して毎日創作の仕事を続けるだけの努力はしません。自分に対してより多様な活動を求めているからこそ、現在は健康をリスクしながら長篇を完成しようとしているわけです。作家は前をみています。常に前をみて一章から一章へと困難とたたかいつつ建設してゆくものです。
三 第一回選挙当時から、わたしの立候補がすすめられています。そのたびに当選の確実性がとりあげられ、体がわるければねていてもいいし、活動もほどほどでよいからと言われますが、国会およびすべての部署で働いている党員の経験からそのようなことが不可能であることは十分わかってきていると思います。