轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

10 第十分冊

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 176,911 字 · 353 页

青空文庫

小牧の序

「なに。筑前からお前たちに来いと云って参ったと。――また、茶事か」

いやな顔つきである。おもしろくないらしい。

「いや、そのようなことではないように存じます。わが殿も措き、また、お連れ遊ばしている諸侯方もおわすのに、又者のわれらを、特に、お茶に招かるるわけはないと考えまする。……何やら、折入って、われら四名に、談合な申したいというおことばでもございますれば」

「ふうム。……はてな」

信雄は、小首をかしげ、

「すると、その方どもを招いて、やがてこの信雄に、織田家からの一切を受け継いでくれいというような相談でもあるのかな? ……。そうかも知れぬ。儂を措いて、秀吉が天下人などに坐ったらおかしい。第一、世間がゆるさぬわさ」

小牧の序

中院金堂の一室には、人なく、燭のみが夜を待っていた。

やがて客が通された。

津川玄蕃、滝川三郎兵衛、浅井田宮丸、岡田長門守の四名である。

茶菓。それだけが出た。

正月半ばである。きびしく寒い。

程なく、咳の声が近づいて来る。扈従の足音もひとつなので、秀吉とすぐ察しられた。何か高声でいいつけながら来るようだ。風邪声だと思う。間もなく入って来た。