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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池寛『日本合戦譚』。同一底本的分册已合并为一书。收入:姉川合戦、厳島合戦、川中島合戦、田原坂合戦、長篠合戦、賤ヶ岳合戦、碧蹄館の戦、島原の乱、山崎合戦、鳥羽伏見の戦、大阪夏之陣、真田幸村、応仁の乱、四条畷の戦、小田原陣。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,771 字 · 313 页
四月初旬には、多くの諸侯に、出征準備の内命を発している。
四月四日には、家康、子義直の婚儀に列する為と云う口実で駿府を出発、十八日、二条城に入っている。
塙直之戦死
大阪方でも、戦備に忙しく、新規浪人を募集し、秀頼自ら巡視した。「茜の吹貫二十本、金の切先の旗十本、千本鑓、瓢箪の御馬印、太閤様御旗本の行列の如く……」と、『大阪御陣覚書』に出ている。
だが、大阪方としては、城濠を失っているのであるから、城を捨てて東軍を迎え撃ち、あわよくば西将軍の首級を狙う外、勝算はないわけである。
西軍の作戦として、東は大和口の東軍と河内口の東軍とが河内の砂に相会する所を迎え撃ち、南は熊野の土冦と相結んで、和歌山の浅野を挾撃し、又別に古田織部正の家老木村宗喜に嘱し、家康秀忠の出馬した後京都に火を放とうと云うにあった。
先ず大野治長の兵二千、四月二十六日藤堂高虎の砂に来るを待ち要撃せんとしたが、高虎到らざるため、暗峠を越えて郡山に火を放ち、筒井定昌を走らせ、法隆寺村、竜田村に火を放ち、国府越より河内に引き去った。これが夏の陣の第一出動である。
四月二十八日大野治房同じく道犬等、浅野長晟の兵を迎え撃たんとして、住吉、堺を焼き、兵火を利用して南下し、先鋒の塙団右衛門直之は、樫井に於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って敗死