轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池寛『日本合戦譚』。同一底本的分册已合并为一书。收入:姉川合戦、厳島合戦、川中島合戦、田原坂合戦、長篠合戦、賤ヶ岳合戦、碧蹄館の戦、島原の乱、山崎合戦、鳥羽伏見の戦、大阪夏之陣、真田幸村、応仁の乱、四条畷の戦、小田原陣。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,771 字 · 313 页
うまく、游泳してよい主人についた方が、家を全うして子孫の繁栄を得たわけである。
勝頼は、自分の分国の諸将が動揺するのを見、憤激して、天正二年正月美濃に入って明智城を攻略し、同じく五年には遠江に来って、高天神城を開城せしめた。家康は、わずか十里の浜松にありながら後詰せず、信長は今切の渡まで来たが、落城と聞いて引き返した。
勝頼の意気軒昂たるものがあったであろう。徳川織田何するものぞと思わせたに違いない。それが、翌年長篠に於て、無謀の戦いをする自負心となったのであろう。
翌天正三年二月、家康は新附の奥平貞昌をして、長篠城の城主たらしめた。
長篠城は、甲信から参遠へ働きかける関門である。武田徳川二氏に依って、屡々争奪されたる所以である。城は、豊川の上流なる大野川滝川の合流点に枕している。両川とも崖壁急で、畳壁の代りを成している。東は大野川が城濠の代りをなし、西南は滝川が代りを成している。
天正三年五月勝頼一万五千の大軍を以て、長篠を囲んだ。城兵わずかに五百、殊死して防いだ。
鳥井強右衛門勝商が、家康の援軍を求めるため、単身城を脱し、家康に見えて援兵を乞い、直ちに引き返して、再び城に入らんとし、武田方に囚われ、勝頼を詐いて城壁に近より、「信長は岡崎まで御出馬あるぞ、城之介殿は八幡まで、家康信長は野田へ移らせ給い