轻松读懂日语经典作品
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きりゅうつうしん
桐生通信
「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页
「美和神社の隣はコンピラサマ、そのまた隣はエビスサマだ」
「うるせえな。とにかく八坂神社ともよぶんだよ。だから八坂神社だ」
このギオン祭は今から二百四、五十年前に京都のギオン祭をまねて盛大にやりだしたものらしい。祭はギオンにかぎるというので祭に目のない連中が新規ににぎにぎしくやりだしたのはよかったが、あいにく八坂神社がなかったのである。大国主のミコトはスサノオのミコトの孫だか子だか弟だかで、また物の本によると同一神の表と裏で、キゲンのよい時が大黒サマ、怒ってる時がスサノオだという説もあるから、美和神社で間に合わしちまえ、ということになったのかも知れない。神サマだの神社なぞはなんでもかまわねえ、大事なのはお祭でいゝというのが桐生のギオン祭発祥の縁起ではないかと私は結論するに至ったのである。とにかく神社がないのに底ぬけのお祭をやってるところは、ほかに類がないように思う。
山の娘たちとラジオ
夏に仕事ができなくなるのが例であったが、今年は人のすすめで大半伊香保ですごしたせいで仕事ができた。
一般に山中の温泉は山また山にかこまれた谷川沿いにあるものだが、伊香保は山の斜面にあって前面は空間のひろがりだから、はるばる空を渡って流れこむ風がさわやかだ。