轻松读懂日语经典作品
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ふくろうのめ
梟の眼
大倉 燁子
「キング 一三巻三号」1937(昭和12)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,354 字 · 23 页
「奥様に、是非、お目に掛りたいと仰しゃって、ご婦人の方が、おいでになりましたが」と云った。
陽子は何がなしに、ハッとして、
「何? ご婦人の方だって? お名前は?」
「仰しゃいませんが、お学校のお友達だから、お目にかかれば分りますって――」
「どんな方?」
「モダンな、お背のお高い、大きなお眼のお美しい方でございます。薄墨色のご洋装が、迚もよくお似合いで――」
聞いているうちに、彼女の膝頭はガタガタと慄え出した。薄墨色の女! 背の高い、眼の大きな、あああの人だろう。三越の貴金属部で、自分と同じように指輪に見入っていたが、あれはお客さんではなかったのか知ら? 洋服部あたりには、よくああしたモダンな人を見受けるから、あの女もやはり店員の一人だったのかも知れない。と思うといよいよ不安になった。三越にしても梅田子爵夫人という身分に対して、滅多な真似は出来ないから、まず最初は穏かに話をつけようと、店員をよこしたのかも分らない。
用件を訊かずに、知らぬ人と会ってはならぬ、という夫の日頃の吩咐けも忘れて、名前さえ云わない、その未知の婦人を応接室に通させた。
「お茶だけでいい。