轻松读懂日语经典作品
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ふくろうのめ
梟の眼
大倉 燁子
「キング 一三巻三号」1937(昭和12)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,354 字 · 23 页
ネックレース
幾番か過ぎた後、フト胸のダイヤの失くなっているのに気がついて、騒ぎ出した。
急にホール内がざわめいて、困惑したような青い顔の支配人は、銀髪の婦人を別室に伴って行った。
何事だろう? と次ぎから次へ、訊いたり答えたりして、噂は忽ち拡がった。貴婦人達は各自に云い合せたように、自分の宝石が失われてはいないかと、改めてみた。
「シャンペンに、大分酩酊していらしたから」
と一人が云った。
「どこかに、落したんじゃないでしょうか」
「いいえ。盗まれたんですのよ。あの方、米国の大金持なんですってねえ」
舞踏会はすっかり白けてしまった。
ネックレース
ネックレースの紛失で大騒ぎをやっている頃、平松春樹は地下室のバアで愉快に酒を飲んでいた。彼は何となく嬉しくってたまらなかった。ボーイを掴まえては冗談を云ったり、酒を注いでやったりしていたが、相手がいなくなると急に淋しそうに、ぽつとして、ちびり、ちびりと飲みはじめた。すると後に軽い靴の音がして、薄墨色の女がすいと入って来た。
「ラム酒を頂戴!」と云って、どこに腰掛けようかというように、ボックスを眺めていたが、ふと彼の顔を見るとにッと笑って、いそいそと傍へやって来た。