轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なみあらくとも
波荒くとも
小川 未明
「小学五年生」1939(昭和14)年3月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,368 字 · 11 页
と、みつ子は、へやの中でしばらく瞑目して合掌していたのであります。
翌日、みつ子は、用達の帰りに、わざわざ交番へ立ち寄りました。小僧さんのようすを聞きたかったからです。やはり病気をがまんして、重い荷を負って出たためにたおれたのだということでした。そして、小僧さんは、主人を呼び出して引きわたされたというのであります。
「小さくて、家のため、親のために働くような子供は、みんな感心な子供だから、よくめんどうをみて、しんせつにしてやらなければならぬと、主人にいいわたした。」と、巡査さんは、いわれました。
「ほんとうに、そうです。」と、みつ子は、深く感じたので、丁寧に頭を下げて、交番を出ましたが、道を歩きながら、もし、その主人というのが、薄情で、もののわからぬ人物であったらどうであろう。自分のしかられたことを恨みにもって、かえって哀れな小僧さんをいじめはしないかしらと考えると、やさしいみつ子の心にはまた新しい心配が、生じたのでした。
「そんなことはないわ。そんなことがあれば、またしかられるでしょう。きっと、主人は、ああ自分が悪かった、不注意だったとさとって、これから、あの小僧さんや、ほかの小僧さんたちをかわいがるにちがいない。