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じんだいしのけんきゅうほう

津田左右吉歴史論集

津田 左右吉

津田左右吉『津田左右吉歴史論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:神代史の研究法、陳言套語、東洋文化、東洋思想、東洋史、流れ行く歴史の動力、日本上代史の研究に関する二、三の傾向について、日本精神について、日本に於ける支那学の使命、日本歴史の研究に於ける科学的態度、日本歴史の特性、歴史の矛盾性。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 117,964 字 · 229 页

青空文庫

現代の国民一般の間に存在するこういう信念は、長い歴史によって養われ、従って後世になって次第に形づくられて来たものであるのみならず、それが強くも明かにもなったのは現代の学校教育によって教えこまれた結果である。エド時代までは知識人(少数の儒者を除く)においてそれが考えられていたけれども、一般の民衆はこういうことについて深い関心をもたなかった。

あるいはまた神社についても同じようなことがある。これについては世間に二つの誤った見解が行われているので、その一つは神社は古人を祭ったものであるということ、一つは神社の本質は道徳的意義のものであって宗教的意義のではないということである。現実に生きていた人を神として祭るということは、上代にはなかったので、それは中世のころからはじまり、エド時代になってやや広く行われ、メイジ時代に至って一種の流行となったものであるが、それには儒教思想に由来するところが多く、仏者の習慣によって助けられた点もある。宮中に皇霊殿の設けられたのも明治四年のことである。それを上代からの風習のように思うのは、上代の宗教思想を学問的に研究しないからのことである。