轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わたしがちょうさくりんをころした
私が張作霖を殺した
河本 大作
「文藝春秋」文藝春秋、1954(昭和29)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,564 字 · 18 页
ひっきょう彼は一個の軍閥者流に過ぎず、眼中国家もなければ、民衆の福利もない。他の諸将に至っては、ただ親分乾分の関係に結ぼれた私党の集合である。
ことにこうした集合の常として、その巨頭さえ斃れれば、彼らはただちに四散し、再び第二の張作霖たるまでは、手も足も出ないような存在である。匪賊の巨頭と何ら変ることがない。
巨頭を斃す。これ以外に満洲問題解決の鍵はないと観じた。一個の張作霖を抹殺すれば足るのである。
村岡将軍も、ついにここに到着した。では、張作霖を抹殺するには、何も在満の我が兵力をもってする必要はない。これを謀略によって行えば、さほど困難なことでもない。
当の張作霖は、まだ北支でウロウロして、逃げ支度をしている。我が北支派遣軍の手で、これを簡単に抹殺せしむれば足る――と考えられた。
竹下参謀が、その内命を受けて、密使として、北支へ赴く事になった。
それを察したので、自分は竹下参謀に、
『つまらぬ事は止したが好い。万一仕損じた場合はどうする。北支方面に、こうした大胆な謀略を敢行出来得ると信ずべき人が、はたしてあるかどうか、はなはだ心もとない。万一の場合、軍、国家に対して責任を持たしめず、一個人だけの責任で済ませるようにしなければ、それこそ虎視耽々の列国が、得たりといかに突っ込んでくるかわからない。