轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
べにすずめ
紅すずめ
小川 未明
「早稲田文学」1921(大正10)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,210 字 · 9 页
からすが、強く羽音をたてて、飛んできたのを知ると、こまどりは、さもびっくりしたようですが、やはり知らぬ顔をして歌いつづけていました。
すずめは、こうして自分たちとあまりようすの違わないこまどりが、みんなからうらやまれるのを見て、ますます不平でたまりませんでした。ついに、すずめは、こまどりに向かってたずねたのです。
「こまどりさん。どうしてあなたは、そんないい声をもっておいでなのですか、その理由を私に聞かしてください。私も同じ鳥ですから、そして、あなたとは格別ちがっていないように思っていますが、だれがあなたに、そんないい音色を出すことを教えたのですか、私にきかせてください。私も、ぜひ、いって教わってきますから。」といいました。
このとき、こまどりは、はじめて歌うのをやめました。そして、すずめの方を向いて、
「すずめさん、お疑いは無理もありません。しかしこれには子細のあることです。あなたはあの日輪が、深い谷間に沈んでいたときのことをお知りですか。私たちの先祖は、ちょうどここにいなさるからすさんのご先祖といっしょに、日輪を谷から、綱で縛って空へ引き上げるときに、骨をおったのです。