轻松读懂日语经典作品
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まちはふるさと
街はふるさと
「読売新聞 第二六三六七号~第二六五二〇号」1950(昭和25)年5月19日~10月18日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,435 字 · 389 页
「なるほどね。わかった。君こそは、全世界の、全人類の、検視人かね。戸籍の総元締めというわけかい」
「エンマ様の出店らしいわね」
「跫音の答えて曰く、か」
青木は、また、ねころんで頭をかかえた。
「梶せつ子女史は、ぼくと共同事業の相棒さ。ぼくと共に出資者の一人でもあり、事業経営の最高首脳者でもあるわけさ。ところがね。ぼくの集金がうまくいかないのでね、ぼくはクビになりそうなんだ。すッぽかして行方をくらまし、ぼくに会ってくれなかったり」
青木は切なくなって言葉をきったが、気持をとりなおして、
「さ。跫音の戸籍はすんだよ。なぜ君が梶せつ子を知ってるのか、それを答えてくれる番だぜ」
八
「あんた、兄さんのお友だち? でも、なさそうね。会社の人? 社長さん? 文士? 画家? お医者さん? 悲劇俳優?」
矢つぎばやに列挙して、ルミ子は苦笑をもらした。
「みんな当らなかったようだわね。あんた、なんなのよ」
「さッき申上げた通りの者さ」
「兄さんの、なんなのよ」
「今日はじめて会った親友さ。梶せつ子に会えるように手引きをたのんだ次第でね」
「どこで会ったの? 飲み屋?」
「街頭でタバコの火をかりて、モシモシあなた梶せつ子さん知ってますか、なんてことはないでしょう」