轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まずしきひとびとのむれ

貧しき人々の群

宮本 百合子

「中央公論」1916(大正5)年9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 59,959 字 · 118 页

青空文庫

それでも私は、尊(たっと)そうにされていたことなどを思うのは、今の私にとっては真(まこと)に恥しい。我ながら厭になる。

何としてもどうにかして、村人の少しなりとも利益(ため)になる自分にしなければならない!

それで、私は心のうちに種々の計画を立てた。そして、土地の開墾などということは――もちろんそこが人間の生活すべきところとして適当でありまた、栄える希望もあるところならばよいけれども――冬が長く、地質も悪いようなところへ、貧しい一群を作ったとしても、やはり非常に尊いことなのであろうかなどというような疑問がしきりに起ったのである。

開拓者自身は、或る程度まで自分の希望を満たし、喜ばされ、なおその村の歴史上の人物として称揚されるけれども、はかない移住民として、彼の事業の最後の最も必要な条件を充たしてくれた、沢山の貧しい者共は、どのような報いを得ているか?

開墾者にとっては、いなければならなかった彼等でありながら、二十年近い今日まで彼等はただ同じように貧乏なだけである。年中貧しく忘れられて死んで行くだけである。

私は、祖父の時代からの沢山の貧しい者に対して、どうしても何かしなければならない。