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あかつちへくるこどもたち
赤土へくる子供たち
小川 未明
「せうがく三年生」1939(昭和14)年6~12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,075 字 · 33 页
六
「善ちゃん、あの犬をごらんよ。」
武夫のゆびさした方を見ると、白い色の犬が、まりをくわえて主人の後についていきました。ある家の門のところに、茶色の犬がはらばいになっていたが、この犬を見つけると、急におきあがって、ほえはじめました。二ひきの犬のあいだが、だんだん近づきました。しかし、まりをくわえた犬は、知らぬ顔をして、わき見もせずに主人についていくと、茶色の犬はいまにもとびつこうとしたのでありました。
六
赤土の原には、だれもあそんでいませんでした。茶色の犬をつれた男の人は、ボールを出すと、力いっぱい、これを遠くへ向かって投げました。ボールは、青い空へ上がって、それから下へ落ちました。
「よし。」と、いうと、犬は、かけ出していきました。
「おじさん、犬の名は、なんというの。」と、武夫が聞きました。
「ジョンです。あれで、まじりけのないシェパードではありませんよ。」と、おじさんは、答えました。
「いい犬ですね。」と、善吉が、感心しました。ジョンは、ボールをくわえてきました。
「訓練ひとつですね、いい犬にするには、なかなかほねがおれます。」
ジョンは、ボールを主人の前へおこうとすると、