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あかつちへくるこどもたち
赤土へくる子供たち
小川 未明
「せうがく三年生」1939(昭和14)年6~12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,075 字 · 33 页
「戦争にいって、敵に見つからないようにして、進むんだね。」と、ささやきました。
白い犬も、おとなしくして、ジョンのするのを見ていました。すると、少年は、
「ごらんよ、おまえも、あんなことできるかい。」と、自分のほおを、犬の顔におしつけました。おじさんは、見て、笑っていました。
「なにもおしえないのですか。」
「この犬は、ぼうきれを投げると、くわえてくるぐらいのものです。」
「その犬は、猟犬ですね。」
「だから、にわとりや、ねこを見ると、追いかけて、しかたがないんですよ。」と、少年は、いいました。そのうちに、少年は、犬をつれて、あちらへいってしまいました。
おじさんも、一とおりの茶色の犬の訓練がすむと、善吉と武夫に向かって、
「さようなら。」と、いって、ジョンをつれて、お家へかえっていきました。
「ああ、きょうは、かえりがおそくなったね。ぼくお家へかえって、きっと、おかあさんにしかられるだろう。」と、武夫は、しんぱいしました。
「復習があったと、いえばいいだろう。」
善吉は、うそをいって、わるいと思ったが、そういうことに、きめていました。
「ぼくは、原っぱで、犬のおけいこを見てきたと、いおうかしら。