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みちくさ

道草

夏目 漱石

留学回来刚安顿好,就撞见了十五年前断了关系的人。雨的街头,眼神交汇,过去的恩怨像野草一样疯长出来。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,812 字 · 293 页

青空文庫

九十九

「御前の宅はどうだい」

「別に変った事もありません。ああなると心配を通り越して、かえって平気になるのかも知れませんね」

健三は挨拶の仕様もなかった。

「あの紫檀の机を買わないかっていうんですけれども、縁起が悪いから止しました」

舞葡萄とかいう木の一枚板で中を張り詰めたその大きな唐机は、百円以上もする見事なものであった。かつて親類の破産者からそれを借金の抵当に取った細君の父は、同じ運命の下に、早晩それをまた誰かに持って行かれなければならなかったのである。

「縁起はどうでも好いが、そんな高価いものを買う勇気は当分こっちにもなさそうだ」

健三は苦笑しながら烟草を吹かした。

「そういえば貴夫、あの人に遣る御金を比田さんから借りなくって」

細君は藪から棒にこんな事をいった。

「比田にそれだけの余裕があるのかい」

「あるのよ。比田さんは今年限り株式の方をやめられたんですって」

健三はこの新らしい報知を当然とも思った。また異様にも感じた。

「もう老朽だろうからね。しかしやめられれば、なお困るだろうじゃないか」

「追ってはどうなるか知れないでしょうけれども、差当り困るような事はないんですって」