轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
みちくさ
道草
留学回来刚安顿好,就撞见了十五年前断了关系的人。雨的街头,眼神交汇,过去的恩怨像野草一样疯长出来。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,812 字 · 293 页
七十一
健三の謎は容易に解けなかった。考える事の嫌な細君はまた何という評も加えなかった。
「しかし己たち夫婦も世間から見れば随分変ってるんだから、そう他の事ばかりとやかくいっちゃいられないかも知れない」
「やっぱり同なじ事ですわ。みんな自分だけは好いと思ってるんだから」
健三はすぐ癪に障った。
「御前でも自分じゃ好いつもりでいるのかい」
「いますとも。貴夫が好いと思っていらっしゃる通りに」
彼らの争いは能くこういう所から起った。そうして折角穏やかに静まっている双方の心を攪き乱した。健三はそれを慎みの足りない細君の責に帰した。細君はまた偏窟で強情な夫のせいだとばかり解釈した。
「字が書けなくっても、裁縫が出来なくっても、やっぱり姉のような亭主孝行な女の方が己は好きだ」
「今時そんな女がどこの国にいるもんですか」
細君の言葉の奥には、男ほど手前勝手なものはないという大きな反感が横わっていた。
七十一
筋道の通った頭を有っていない彼女には存外新らしい点があった。彼女は形式的な昔風の倫理観に囚われるほど厳重な家庭に人とならなかった。政治家を以て任じていた彼女の父は、教育に関して殆んど無定見であった。