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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

と聞き返した。御米はしばらく逡巡った末、

「だって、この頃よく御酒を呑んで帰って来る事があるのよ」と注意した。

「安さんが例の発明や、金儲けの話をするとき、その聞き賃に奢るのかも知れない」と云って宗助は笑っていた。会話はそれなりでつい発展せずにしまった。

越えて三日目の夕方に、小六はまた飯時を外して帰って来なかった。しばらく待ち合せていたが、宗助はついに空腹だとか云い出して、ちょっと湯にでも行って時間を延ばしたらという御米の小六に対する気兼に頓着なく、食事を始めた。その時御米は夫に、

「小六さんに御酒を止めるように、あなたから云っちゃいけなくって」と切り出した。

「そんなに意見しなければならないほど飲むのか」と宗助は少し案外な顔をした。

御米はそれほどでもないと、弁護しなければならなかった。けれども実際は誰もいない昼間のうちなどに、あまり顔を赤くして帰って来られるのが、不安だったのである。宗助はそれなり放っておいた。しかし腹の中では、はたして御米の云うごとく、どこかで金を借りるか、貰うかして、それほど好きもしないものを、わざと飲むのではなかろうかと疑ぐった。