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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

つまりこう云う所に住んでいる我々は一世紀がた後れる事になるんだね」

こんな事を口にする宗助は、別に不足らしい顔もしていなかった。御米も夫の鼻の穴を潜る煙草の煙を眺めるくらいな気で、それを聞いていた。

「坂井さんへ行って、そう云っていらっしゃいな」と軽い返事をした。

「そうして屋賃でも負けて貰う事にしよう」と答えたまま、宗助はついに坂井へは行かなかった。

その坂井には元日の朝早く名刺を投げ込んだだけで、わざと主人の顔を見ずに門を出たが、義理のある所を一日のうちにほぼ片づけて夕方帰って見ると、留守の間に坂井がちゃんと来ていたので恐縮した。二日は雪が降っただけで何事もなく過ぎた。三日目の日暮に下女が使に来て、御閑ならば、旦那様と奥さまと、それから若旦那様に是非今晩御遊びにいらっしゃるようにと云って帰った。

「何をするんだろう」と宗助は疑ぐった。

「きっと歌加留多でしょう。小供が多いから」と御米が云った。「あなた行っていらっしゃい」

「せっかくだから御前行くが好い。おれは歌留多は久しく取らないから駄目だ」

「私も久しく取らないから駄目ですわ」

二人は容易に行こうとはしなかった。