轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

宗助は恐るべく時間の長いのに始めて気がついた。

宗助はまた考え始めた。すると、すぐ色のあるもの、形のあるものが頭の中を通り出した。ぞろぞろと群がる蟻のごとくに動いて行く、あとからまたぞろぞろと群がる蟻のごとくに現われた。じっとしているのはただ宗助の身体だけであった。心は切ないほど、苦しいほど、堪えがたいほど動いた。

そのうちじっとしている身体も、膝頭から痛み始めた。真直に延ばしていた脊髄がしだいしだいに前の方に曲って来た。宗助は両手で左の足の甲を抱えるようにして下へおろした。彼は何をする目的もなく室の中に立ち上がった。障子を明けて表へ出て、門前をぐるぐる駈け回って歩きたくなった。夜はしんとしていた。寝ている人も起きている人もどこにもおりそうには思えなかった。宗助は外へ出る勇気を失った。じっと生きながら妄想に苦しめられるのはなお恐ろしかった。

彼は思い切ってまた新らしい線香を立てた。そうしてまたほぼ前と同じ過程を繰り返した。最後に、もし考えるのが目的だとすれば、坐って考えるのも寝て考えるのも同じだろうと分別した。彼は室の隅に畳んであった薄汚ない蒲団を敷いて、その中に潜り込んだ。