轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

彼らは自業自得で、彼らの未来を塗抹した。だから歩いている先の方には、花やかな色彩を認める事ができないものと諦らめて、ただ二人手を携えて行く気になった。叔父の売り払ったと云う地面家作についても、固より多くの期待は持っていなかった。時々考え出したように、

「だって、近頃の相場なら、捨売にしたって、あの時叔父の拵らえてくれた金の倍にはなるんだもの。あんまり馬鹿馬鹿しいからね」と宗助が云い出すと、御米は淋しそうに笑って、

「また地面? いつまでもあの事ばかり考えていらっしゃるのね。だって、あなたが万事宜しく願いますと、叔父さんにおっしゃったんでしょう」と云う。

「そりゃ仕方がないさ。あの場合ああでもしなければ方がつかないんだもの」と宗助が云う。

「だからさ。叔父さんの方では、御金の代りに家と地面を貰ったつもりでいらっしゃるかも知れなくってよ」と御米が云う。

そう云われると、宗助も叔父の処置に一理あるようにも思われて、口では、

「そのつもりが好くないじゃないか」と答弁するようなものの、この問題はその都度しだいしだいに背景の奥に遠ざかって行くのであった。

夫婦がこんな風に淋しく睦まじく暮らして来た二年目の末に、宗助はもとの同級生で、学生時代には大変懇意であった杉原と云う男に偶然出逢った。