轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

でんきかんばんのしんけい

電気看板の神経

海野 十三

「新青年」博文館、1930(昭和5)年4月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,480 字 · 29 页

青空文庫

オーさん。今の話をすると、とんだ騒ぎができますよ。黙っているのよ、わかって」

「春ちゃんを殺したのは、僕じゃない。ふうちゃんを殺したのも、亦僕じゃないんだ」

「そんなことを訊いているんじゃないじゃないの。いやあなひとね。ここの中にはそりゃとても怖ろしい人が居るのよ。人間の生血でも啜りかねない人がネ。今にわかるわ、畜生」

「すうちゃんは、人殺しをやった奴を知っているのかい」

新しい客がドヤドヤと扉のうちへ流れこんで来て、岡安の隣のボックスを占領してしまったので、きわどい話も先ずそれまでだった。

その日の午後四時になって警視庁へ大学からの報告が届くと、捜索方針が一変した。朝から拘引されていた給仕長の圭さんと、コックの吉公とが、夕方になって一先ず帰店を許され、これと入れかわりに電気商岩田京四郎が、検挙られてしまった。調べ室は金モールの眩しい主脳警官と、人相のよくない刑事連中の間に、京ぼんを挿んで場面はいとも緊張している。

岩田京四郎はなかなか白状しない。しかしそれはもう時間の問題であると係官の方ではたかをくくっていた。というわけは、大学の報告で初めて判った新事実によると、第二の犠牲者ふみ子の死体剖検の結果、兇器を刺しとおしたため出来た傷口の外に、それと丁度相重って、兇器によるとは思われない皮膚と筋肉との損壊状態を発見